結婚式場で出会ったバイトさん

結婚式場で出会ったバイトさん

友人が結婚することになりました。

いやあ、おめでたいことですね。

わたしのもとにももちろん、招待状が届いたので、その日の予定を空けて、結婚式当日を心待ちにしていました。

やはり友人の一生で一度の晴れ舞台ですから、こっちまで嬉しくなるのは当然じゃないでしょうかね。

というわけで、結婚式当日。

結婚式場もなかなかおしゃれなところで、しっかりとしたスタッフがきびきび動いていたので、式は滞りなくスムースに進んでいきました。

一人の女性の方が、特に印象に残っていますね。

結婚式場を隅から隅まで走り回って、常に気を回し、わたしたちが気持ちよく式を楽しめるよう、細心の注意を払ってくれましたね。

で、食事のときに思わず、声をかけたんです。

そしたらその女性、にっこりと微笑んで「バイトなんです、実は」なんて言うんですね。

バイト?わたしはきき返しましたよ。

なんてすばらしいんだろう、バイトとは思えない熱心さ……わたしは感激しましたね。

正社員から見た結婚式場のバイトの人たち

結婚式場で働きたくて、わたしは正社員になりました。

念願がかなってわたしは、喜ぶ一方でまた、気を引き締めなければなりませんでした。

そしていくつか仕事を任されるうち、だんだん評価を得ることができるようになり、やがて、バイトさんにいろいろと指示を出す役回りをいただきました。

でも、不安でした。

指示が出すのが苦手だから、ではありません。

バイトさんを、わたしは信用していなかったのです。

結婚式場で働くということは、並大抵のことではありません。

ましてわたしは誇りを持って、この仕事に関わってきました。

にもかかわらず、「ただの」バイトに、一体何が期待できるのか……なんて、そんなひどいことを、平気で思っていました。

若かったですからね、わたしも。

とにかくがむしゃらでした。

結婚式場のバイトを希望

でも、「ただの」なんて、わたしのはなはだしい思い違いでした。

誰もが熱心に、式を成功させようと全力を尽くしているのです。

わたしは度肝を抜かれ、自分の無知を恥じましたね。

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